
立ち耳修正とは
立ち耳とは、正面から顔を見た時に耳が側頭部から離れて横に張り出して立っているように見える耳の事ですが、医学的な判断基準としては耳介の角度が側頭部に対して30度以上の場合を立ち耳と呼んでいます。

日本では「耳が大きいからよく聞こえる」と前向きに捉えられることもあり、立ち耳を気にしない方も少なくありません。しかし欧米では、立ち耳は目立ちやすくコンプレックスとされることが多く、幼少期に手術で修正することも一般的です。
左右で耳の大きさや角度が違うケースや、立ち耳のせいで顔のバランスが悪く見えたたり、マスクがかけられない、眼鏡がすぐに落ちてしまうなど日常生活に影響が出る方もいらっしゃいます。
もし「ずっと気になっていた」「人の視線が気になる」などのお悩みがあるなら、修正を考えることは自然な選択です。さりげなく整えることで、気持ちも前向きに変わっていくかもしれません。
当院では、傷跡を目立たせず、左右差や仕上がりの自然さに配慮した立ち耳修正を行っています。お悩みの方は一度ご相談ください。
立ち耳の原因
原因は、対耳輪の低形成(折曲がり不十分)や耳甲介の過形成が原因とされています。
(対耳輪と言われる耳の内部にある軟骨の発育不全により耳の折れ曲がりが弱いことや遺伝的要因など)耳の角度が正面を向いている状態で、機能的には特に問題ありませんが審美的な問題やマスクを使用する時に痛みを生じるなど日常生活に影響を感じる場合は治療をおすすめします。

手術方法
立ち耳手術は、その方の耳の形や軟骨の形状を診察し、切開する部分や手術方法を決定していきます。
皮膚や軟骨を切開し糸を使用する事で、形や角度を調整し、自然な角度や目立ちにくい耳の形へ整えていきますが、対耳輪の形状を自然に作る事も大切です。
その為、立ち耳修正手術は、ご希望される出来上がりイメージに合わせた、デザインや技術力が重要なポイントとなります。
立ち耳にもいろいろなタイプがありますが、対耳輪がなく耳がカップ状になっている立ち耳の手術の場合は、耳の後ろ側から皮膚を切開し内部の軟骨に「マットレス縫合」をかけて、対耳輪と言われる軟骨の折れ曲がりを形成します。
逆に対耳輪は認めるものの「耳甲介」と言われる耳の内側の軟骨が側頭部に対して立っていたり、過形成であったりする場合は耳甲介に糸をかけ頭蓋骨側へ引き寄せたり、過剰な軟骨を一部切除したりする施術を行う場合もあります。
(手術例)
対耳輪の低形成
Mustarde法(対耳輪を作って耳を後ろに折り曲げます)
耳甲介の過形成
Furnas法(側頭部へのピンニング)
Davis法(耳甲介を一部切開してからピンニング)

固定の方法


立ち耳修正の特徴
- 特徴その1
- 傷跡が目立ちにくい
- 特徴その2
- 再発の可能性が低い
- 特徴その3
- 仕上がりが自然
- 特徴その4
- ダウンタイムが比較的短い
- 特徴その5
- 局所麻酔の日帰り手術
このような方におすすめ
- 顔を正面から見ると左右の耳が立って見える
- マスクや眼鏡がうまく耳にかからない
- 左右の耳の角度が違う
- 帽子が上手くかぶれない・似合わない
- 耳が原因で顔のバランスが悪い
- 耳が立っている事で聞こえにくい事がある
- 外観上、コンプレックスを感じている
- 髪の毛を束ねると耳が出てしまう
- 髪の毛から耳が出てしまう
- ピアスやイヤリングなどアクセサリーが似合わない
施術の流れ
カウンセリング・診察
担当医師が耳の角度や軟骨の形状などの診察を行います。
ご希望などをお伺いしながら手術方法の説明を分かりやすくご説明します。
治療後の経過や注意事項などもカウンセラーがしっかりとご案内しますのでご安心下さい。

施術
医師が必要なデザインを行い、局所麻酔をします。
事前にカウンセリングで話した仕上がりのイメージに合わせて手術を行っていきます。
治療時間は約90分程度で終了し、患部をガーゼやテープで固定します。
入院などは必要なく、手術は日帰りとなります。

施術経過・検診
3日目に固定除去・7日目に抜糸の為、クリニックにご来院頂きます。
患部の安静を保つ必要がありますので激しい運動はお控え頂き、アルコールは1週間禁止となります。
アフターケア
治療後にご不安・ご心配な事がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
当院ではお電話以外に、メールやLINEでもアフターフォローを行っております。

施術について
所要時間 | 両耳で約90~120分 |
---|---|
通院回数 | 手術の3日目・7日目にご来院が必要です。 |
痛み | 局所麻酔で行いますので治療中の痛みはありません。ご安心ください。 |
ダウンタイム |
大まかな腫れは約2〜3日(個人差あり) 皮下出血が出る事がありますが1~2週間で落ち着いてきます。 |
アフターケア |
シャワーは当日より可能(患部を濡らさないように) 入浴は術後検診の1週間後から可能。 |
注意事項 |
術後3日は圧迫固定が必要です。 飲酒や運動は1週間控えてください。 |
よくある質問
- 立ち耳の手術は日帰りでできますか?
- 局所麻酔での治療となりますので、入院の必要はなく日帰りでの手術が可能です。
3日目に固定除去と、7日目に抜糸に来院頂いております。 - 痛みが心配なのですが、立ち耳の手術中に痛みはありますか。
-
手術は局所麻酔を行いますので、治療中の痛みは一切ありません。
手術後の痛みの感じ方は個人差がありますが、我慢できないような強い痛みはなく痛み止めを処方しますのでご安心ください。 - 立ち耳修正の傷跡は目立ちますか?
-
傷が消えてなくなる事はありませんが、時間の経過と共に少しずつ目立たなくなります。
抜糸後はしばらく赤みがありますが、少しずつ白い線のような傷になりますのでご安心ください。 - 耳の角度はどの程度調整できますか?
-
診察を行い、耳の状態を確認致します。
正面からの見え方などある程度のご希望やご要望をお伺いし、可能な限りご希望に添えるようにしますが、医学的に治療が難しい角度や形をご希望の場合は、カウンセリングの際にしっかりとご説明させて頂きます。 - 仕事や学校は、どれくらい休めばいいでしょうか?
-
翌日より仕事や学校へ行く事は可能ですが、しばらくはガーゼやテープを使用して患部圧迫が必要となります。
また、激しい運動や患部を圧迫する動きは、しばらくお控え頂く必要があります。 - 未成年でも立ち耳修正は受けられますか?
-
はい、可能です。立ち耳は先天的な形状のため、成長が落ち着いた小学生高学年〜中学生以降であれば手術を検討できます。
ただし、未成年の方は保護者の同意と同伴が必要となります。お子さまの心身の成長やご家族のご希望を尊重しながら、丁寧にご説明いたします。
料金表
施術内容 | 料金 | |
---|---|---|
立ち耳形成(耳介形成) | 両耳 | 440,000~605,000円 |
※必要な術式によって費用が異なります。 ※麻酔代・お薬代・処置代別途33,000円
※表示価格はすべて税込です。