ワキ汗(腋窩多汗症:エキカタカンショウ)に対する汗止め治療としての「ボツリヌストキシン注射」はかなり浸透していて、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。ほとんどのクリニックでは片ワキにつき25単位から50単位という量で施術を行なっていると思いますし、ワキに関してはこの量で十分な効果が得られます。
実は手汗(手掌多汗症:シュショウタカンショウ)、足汗(足蹠多汗症:ソクセキタカンショウ)にも同じ薬剤を使って汗止めの治療をすることが出来るのですが、認知度的にはこちらの方がより低いのではないでしょうか。同じ治療が可能な一方で、ワキの皮膚と手の平・足の裏とでは皮膚の性質が少々異なるため、ワキの場合と比べて全く同じようにはいかない事情もあります。
本来、効かせたいターゲットである汗の分泌腺「エクリン汗腺」は皮膚の中にあるので、「皮内注射」と言って、皮膚そのものに薬液が入るような注射の打ち方をします。ワキの場合はこれが簡単に出来るのですが、手の平や足の裏は、身体の他の部位と違い、皮膚の角質層が厚いのでワキの皮膚と同じように皮内注射が簡単にはできません(皮膚が固くて薬液がなかなか入っていってくれません)。力仕事をしていて皮膚が厚くなっている方はなおさらです。こうした理由から、打ち方としては皮膚の中(皮内)ではなく、皮膚の真下(皮下)への注射になってしまうことが多いです。ボツリヌストキシンの汗止め効果は薬液が「皮内」に入った場合よりも「皮下」に入る方がどうしても弱くなりがちです。しかも手の平や足の裏は、身体の他部位よりもエクリン感染が多いと来たもんです。手の平の面積はワキの面積とそう大差はありませんが、上記のような理由でワキの場合と同じ量のボツリヌストキシンを手の平や足の裏に入れても同程度の効果が得られにくい、ということが度々起こるのです。
そこで、考えたのが「物量作戦」です(笑) これまで手の平だったら片側50単位注射していたものを100単位にまで増やしたら果たして効果は増すのか、手汗で悩んでいた当院受付スタッフに実際に治療を受けてもらうことにしました。
<治療前の手汗の状態>
手の平は指も含めて片側につき50箇所以上注射するので、治療中の痛みを軽減するためにもガス麻酔薬である「笑気ガス」をマスク越しに吸ってもらいながら治療を行いました。使用したボツリヌストキシンの量は片側100単位の両側200単位です。なかなかここまでの量を打っているクリニックも少ないと思います。通常、薬液1本が100単位なので、200単位使うとなるとコストが倍かかるからというのも理由の一つです。
治療後の受付スタッフの感想ですが、笑気を吸っている間は夢を見ていて治療をしていることに気づかなかったそうです。周囲のスタッフが「ヤバイヤバイ」と話しているのが聞こえた、と言っていましたが、実際には誰もそんなことは言っておりませんでした(笑)
<治療直後写真>

そして治療後5日目にしてすでに効果が実感できており、施術後10日目にはあれだけ苦労することのなかった、お札を数えたり、紙をめくったりする作業が、手がカサカサになることでやりにくくなったという、人生初の経験まですることになりました(笑)
<治療後8日目の写真>

手の平にボツリヌストキシン注射を行うと、汗が止まる一方で、母指球筋・小指球筋といった、それぞれ親指と小指の付け根にある筋肉にも効いてしまうので、握力も少し落ちてしまいます。受付スタッフは、受付業務を行う上では支障は無いものの、ポテチの袋を開けるのには少し苦労するようになった、と言っておりました。
ということで、福岡博多駅前通中央クリニックでは手汗、足裏の汗の治療に際して使用するボツリヌストキシンの量は左右で200単位を基本として治療をご案内しております。注射に際しての痛み軽減については、オプションとはなりますが、笑気麻酔をご案内しております。
手汗・足汗は「体質だから仕方ない」と我慢されがちですが、手掌多汗症・足蹠多汗症は、適切な治療によって日常生活のストレスを大きく軽減できる症状です。書類やスマートフォンが濡れる、握手に抵抗がある、靴の中が蒸れて不快――そんなお悩みを抱えている方は、ひとりで悩まず一度ご相談ください。福岡で手汗・足汗治療、手掌多汗症・足裏多汗症のボツリヌストキシン注射をご検討中の方へ、福岡博多駅前通中央クリニックでは、症状や汗の量に合わせた適切な注入量と痛みに配慮した治療をご提案しております。博多駅周辺で手汗・足汗のボトックス治療、多汗症治療をご希望の方は、まずは無料カウンセリングへお気軽にお越しください。




