眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)。高コレステロール血症を患っていらっしゃる方の一部に出現する、上眼瞼・下眼瞼の主に内側にできる黄色い皮膚の盛り上がりのことです。

当グループには循環器内科出身のドクターも所属していて、その10年間の内科勤務中に高コレステロール血症の患者さんも沢山診てきたのに、眼瞼黄色腫の方はほとんど見たことがない、と言っておりました。それだけ「血中コレステロールが高い=眼瞼黄色腫」というわけではないというのが不思議なところです。
かく言う私も20代からコレステロール値は上限ギリギリで、30代に入って以降、微妙に上限も突破していますが、眼瞼黄色腫とは無縁です。あるお客様は胆石ができて、胆嚢摘出術をした途端に眼瞼黄色腫が出来始めたとおっしゃっていました。
そしてどうしてまぶたなのか、しかもその内側に好発するのかも謎です。「黄色腫」で検索すると他の体の部位の黄色腫も出てくるには出てくるのですが、まあそれでも軽く90%以上はまぶたの症例です。
治療はもちろん、血中コレステロールのコントロールから始めるのがベストなわけですが(除去後の再発予防のためにも)、コレステロールは体にとって必要なものでもあるので下げすぎる訳にもいきません(細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料となります)。ですのである程度節度を持ったコントロールの仕方をせざるを得ず、こうするとやっぱり眼瞼黄色腫が出来てしまう人は出来てしまうのです。
では除去するとなると、どうすればいいのでしょうか?ある程度切除しても支障がない、小さく狭い範囲のものでしたらもちろん切除するのもいいと思います。でも、黄色腫がある程度大きくなってしまい、切除するには周囲への影響が大きすぎる場合はどうすればいいのでしょう?
そこからボッコリそのまま取り去ってしまう、というのが治療法となるのですが、問題はその方法です。黄色腫は実際に治療してみるとわかるのですが、綺麗にツルッと取れるような代物ではなく、皮膚そのものにコレステロールが沈着してしまっているので皮膚ごと削り取らなければなりません。方法としては電気メスや炭酸ガスレーザーを使って削り取る、液体窒素で少しずつ凍傷を起こさせて段階的に取っていく、といったものがありますが、ここでは福岡博多駅前通中央クリニックで行っている『エルビウムヤグレーザーを使って取る方法』をご紹介いたします。
エルビウム・ヤグレーザー「アクション2」
エルビウムヤグレーザーは、皮膚中の水分に非常に吸収されやすいというその性質から、しばらく前からホクロやイボ取りに使用されてきましたが、最近ではシワ改善やニキビ跡のクレーター治療、産後の膣の緩み改善等にその用途が拡大しつつあります。ほくろ取りに使用すると気づくのが、レーザーによって削った断面の綺麗さです。例えば電気メスや炭酸ガスレーザーで同じようにホクロを削ってみると、その断面の焼け具合が強かったり「焦げ」が出来たりするのが分かります。治療中に発生する熱が高いために、傷つけたくないところにもそのダメージがいくらか及んでしまいます。
エルビウムレーザーで削ると、こうしたことが起こらないため、他の方法に比べて黄色腫を綺麗に削り取ることができ、かつその際のダメージも最小限で済みます。もちろん、本方法に欠点が全くないわけではなく、熱の発生が少ないため治療中に出血を来しやすいということが挙げられます。黄色腫の治療においてはそこまで出血することはないものの、皮膚のすぐ下にある筋肉(眼輪筋と言います)近くになりますとやはり細かい血管が走っていますので出血することもあります。福岡博多駅前通中央クリニックではそうした事態に備えて、手術の際に使用する止血用の高周波治療器を用意して治療にあたっています。
術後のケアについては現在のところ、ドラッグストアにも売ってるキズパワーパッド™️に類する医療用のテープを貼ってケアしていただいておりますが、今後はより良いケア用品も導入する方向で検討しております。
眼瞼黄色腫は、見た目の印象だけでなく再発しやすいという特徴もあるため、適切な治療法の選択と丁寧なアフターケアが非常に重要です。福岡で眼瞼黄色腫の除去を検討されている方には、皮膚への熱ダメージを最小限に抑えながら、黄色腫を精密に削り取ることができるエルビウムヤグレーザー治療が有力な選択肢となります。
福岡博多駅前通中央クリニックでは、まぶたの構造を熟知した医師が、患者さま一人ひとりの黄色腫の大きさ・深さ・皮膚状態を見極めながら、再発やダウンタイムを考慮した治療をご提案しています。
「まぶたの黄色いふくらみが気になる」「切らずにきれいに取りたい」「福岡で信頼できる黄色腫治療を探している」という方は、まずはお気軽にご相談ください。眼瞼黄色腫の原因から治療方法、術後ケアまで丁寧にご説明いたします。福岡で眼瞼黄色腫を除去したい方にとって、最適な治療選びの参考になれば幸いです。




