傷跡修正手術

目立つ傷を消したい・目立たなくしたいというご相談は大変多くいただいております。

傷ができた原因は事故による傷、手術跡、リストカット、やけど跡、ケロイドなど目立つ傷跡は様々です。
傷には様々な種類があり、その位置や形状また状態でも治療方法が異なります。
まずはいつ・どのような状態で出来てしまった傷なのか問診を取りながら医師と傷を確認し、今現在の状態をしっかりと診察します。
患者様おひとりおひとりの要望をお伺いしながらどのような治療が必要なのか又治療可能か判断していきます。

今回の患者様は遊戯中にケガをされ、搬送先の病院で縫合処置をされた症例です。

50代 男性 額~眉間縫合傷痕

一般外科での縫合処置ではありましたが比較的丁寧な治療をされておりました。
患者様のご要望は傷の凹みの改善とお顔の中心に傷があるため、今より少しでも目立たない傷跡になりたいとのご要望。
事故から約半年経過されており、皮膚組織も柔らかい状態でしたので修正手術可能と判断し手術を行う事となりましたが、傷は眉間部位にかけて強く凹し目立つ状態のため、まず前準備として眉間にしわが寄らない状態を維持するために、ボトックス注射を事前に行いました。(ボトックス注射は筋肉の動きを抑える効果があります。注入後約5~7日で効果が現れます)

患者様は表情筋(眉間)の動きが強いため、手術前にこの治療を行う事で治療後の経過が大きく変わってきます。
また手術後もボトックス治療は不可欠です。せっかく綺麗に処置を施しても眉間を強く寄せてしまうとまた傷がしわのように 窪み強く刻まれてしまいます。

手術はまず傷を数ミリ幅で取り除き癒着した組織を剥離し内部組織を操作して縫合していきます。単純に皮膚を切って縫うという外科的処置と違い、繊細な技術と経験を要する手術です。
手術時間は約1時間半、局部麻酔での手術となりますので日帰りでの治療となります。
1週間後の抜糸まで患部にはテープ保護をし、安静を保ちます。
傷はしばらく赤みが続きますが時間の経過とともに少しずつ白く目立たなくなってきます。ただし個人差も大きく、生活習慣や体質などでも異なってきますので定期的に検診に来院する事も大切です。

傷はその位置や状態によってはとても気になるものです。
美容外科を受診される患者様の多くは「傷を消したい」と相談に来られますが、残念ながら傷を消すことはできず、あくまでも目立たなくさせる事しかできません。
場合によっては治療不可や治療自体をおすすめしない事もあります。
少しでも患者様の要望に添えるようアドバイスさせていただきますので一人で悩まず、まずは当院へご相談ください。

※今回の症例写真経過は当院ホームページやインスタグラムで掲載していきます。

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