シワを改善するならヒアルロン酸?ボトックス?

顔のシワ取りと言えば「ヒアルロン酸注射」「ボトックス注射」

美容医療に興味がある方であれば、良く知っていたり、一度は受けたことがある方が多いのでは?というぐらいメジャーな「ヒアルロン酸注射」と「ボトックス注射」。
「ヒアルロン酸」という言葉で言えば、コスメや食べ物・飲み物でもよく耳にし目にしますよね。(ここで説明するヒアルロン酸注射とはちょっと違いますが、、、)

日頃、多くご質問をいただくのが、
『ヒアルロン酸注射とボトックス注射だとどっちがシワを改善するのにいいですか?』
ですが、そもそもこの2つの施術の適応は違うんです。

今回は、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いについてご説明します!

できたシワを持ち上げてシワを目立たなくする「ヒアルロン酸注射」

ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸を注入剤(充填剤やフィラーとも呼びます)として精製されたものをシワの皮下に注射で注入し、シワを持ち上げることでシワを目立たなくする施術です。
シワを皮膚の断面図で見ると分かりやすいと思います。
肌が若々しいと保湿力や水分量もあって、ぱあーんと張りがありますよね。もちもちした赤ちゃんみたいな肌です。

若い肌

しかし歳を重ねてくると、肌の保湿力や水分量が減少して、乾燥しがちになり張りも衰えてきます。この肌の衰えによってシワは生まれてきます。

老いた肌

ヒアルロン酸注射は、こうしてできたシワに有効な治療になります。代表的なところで言えば、目元のシワ、ゴルゴラインと呼ばれるシワ、ほうれい線や口元のシワですね。

しわの種類

これらの部位のシワ直下にヒアルロン酸を注入することで、シワを持ち上げます。
「シワを消す」というよりは、ヒアルロン酸を注入することでシワの部分にもちもち感をよみがえらせることで、シワを目立たなくするという感じでしょうか。

ヒアルロン酸注入

ズバリ!表情ジワを作らせないのが「ボトックス注射」

では、ボトックス注射とはどんなシワ治療なのか?これはズバリ、「表情ジワ」を作らせないようにするのがボトックス注射です。

「表情ジワ」ってピンときますか?
私たちは感情によって色々な表情をしますが、その表情は顔の筋肉(表情筋)によって作られます。
笑った時には目尻にシワができ、難しい顔をした時には眉間や額にシワが寄ります(できます)。
加齢によってまぶたが下垂してしまって(眼瞼下垂の症状)、普段目を開けるのに額の筋肉を使うことで額に横ジワが深く刻まれたりするのも表情ジワです。

目尻のシワ
眉間のシワ
額のシワ

ヒアルロン酸注射のところで説明した肌の保湿力や張りの減少にも関わるのですが、肌に保湿力や張りがあるうちは、表情ジワは刻まれることはありませんが、年齢を重ねるうちに保湿力や張りが低下していくと同時に、同じ表情(筋肉)を続けていると、シワが戻らなくなってしまい顔にシワが刻まれていくことになります。

人によっても日頃からする表情は様々なので、できる表情ジワも様々です。
目尻や眉間・額のシワは代表的なものですが、鼻の横ジワができる方もいれば、口元やアゴにシワが刻まれる方もいらっしゃいます。

ボトックスの適応部位

シワを改善するならヒアルロン酸?ボトックス?

それで今回のテーマに戻るのですが、シワを改善するならヒアルロン酸?ボトックス?どちらでしょうか?
答えは「シワができた要因によって使い分けましょう!」です。
どちらがいいのか?ではなく、シワができた要因によって改善方法を選べばいいわけです。
もちろん併用することも選択肢の一つです。
ここで大切なのは、自分で判断するのではなく、きちんと診察を受けることです。
どのシワが気になるのかを伝えた上で、どの改善方法が良いかを提案してもらってくださいね。

ヒアルロン酸注射のご紹介
ボトックス注射のご紹介